先日、バイク(250SB)のクーラント液の交換作業を行ったことで、クーラント液交換熱が出てきたのでMT-09のクーラント液も交換することにした。本来は車検ごとに交換すべきなのに、今までサボっていたので。
今回はMT-09のクーラント液の交換作業だが、ネイキッドやオンロードバイクはほぼ同じ作業手順となる。
MT-09初期型は、サイドカバーを外さずにラジエーターキャップを外せる仕様になっているので、作業はかなり簡単だった。
用意するもの
- ドレンボルトガスケット:90430-06014
- クーラント液:2Lあれば足りる
クーラント液の量は、経路内容量1.93L、リザーブタンク量0.25L、合計2.18Lとなっているので、完全に抜ききると2Lでは足りないが、今回作業を行ったところでは2Lで少し余った。
クーラント液はヤマハルーブの純正を使うのもいいし、ラクラククーラントでもいいしなんでも良い。
もともと入っているクーラント液がブルーなので、それに合わせて「ラクラクスーパークーラント」にした。最初から希釈されているので、そのまま使える。
コストはヤマハルーブの半額以下。
作業手順
- ドレンボルトを外す
- ラジエーターキャップを外す
- 冷却水ドバドバ出てくる
- リザーブタンクの冷却水も抜く
- ガスケット(ワッシャー)交換してドレンボルト取り付け
- 冷却水をゆっくり入れる
- エア抜き
いざ、作業開始!
ドレンボルトはここ。
締め付けトルクは10Nmなので、簡単に外せる。
緩めると、チョロっと漏れてくるけど・・・
ラジエーターキャップを付けている状態だと全然漏れ出してこない。
ガスケット(ワッシャー)は新品交換しとく。
ボルトは使い回す。
新品交換してもいいけど。
ラジエーターキャップを取り外す。
止めボルトを外して、若干押し込みながら反時計回りに2段階回すと外れる。
このラジエーターキャップを緩めた時点でラジエーター内部の負圧が抜けるので、さきほどボルトを取り外したドレンからは、クーラント液がドバドバ出てくる。
それは想定していたけど・・・
勢い!!
溜めに溜め込んだションベンのようにドバドバ出てきた。
リザーブタンクのクーラント液も抜きましょう。
MT-09のリザーブタンクは取り付け方法にやや癖があるので、取り外す前にスマホで写真を撮って、どういう構造で取り付けられていたかを残しておくこと。
カラーの取り付け方やケーブルの取り回しなど、ちょっとややこしいので。
クーラント液を交換したら、また取り付ける。
オーバーフローしたクーラントを排出するホースの取り回しなど、どれが正解なのかよくわからなくなったりするので、ぜひ写真は撮っておきましょう。
そして、ラジエーターが空っぽに。
ラジエーターのクーラント液が抜けたら、ワッシャーを交換したドレンボルトを取り付け。
- 締め付けトルク:10Nm
あまり高トルクじゃないので、締め付けすぎないように。
ドレンボルトを取り付けたら、クーラント液を注いでいく。
ゆっくり、数回に分けて、満タンまで注ぐ。
そして、エア抜き。
エンジンをかけて、冷却ファンが回るまで数分間アイドリングをする。
すると、油温が70度あたりで冷却水が溢れ出してきた。
サイドスタンドでやったからか?
やけどしないように注意しよう。
さらにアイドリングすると、コポコポ気泡が出てきた。
冷却ファンも回りだしたので、エンジンを止めて放置。
あとでチェックすると、クーラント液がかなり減っていた。
減った分を継ぎ足して、満タンにする。
あとは、ラジエーターキャップと緩み止めアタッチメントとボルトを取り付けたら作業完了。
抜いたクーラント液は、おむつ、猫砂、高分子ポリマーなどに吸わせて燃えるゴミとして捨てるといい。なぜかティッシュが大量に出るぜ!という人は、ゴミ袋に入れたティッシュに吸わせて、しばらく乾燥させてもいいかもしれない。
ただ、これだけだとエア抜きがちゃんとできているのか少し心配なので、1度近場を走行してきて、エンジンが冷えてからラジエーターを再チェック、クーラント液が減っていれば継ぎ足そうかな。