250SB(Dトラッカー)の冷却水(クーラント液)の交換作業を行った。
記憶が確かならば、これまでで3回目となる交換だ。
通常、冷却水の交換は2年毎にするのが常識とされているが、このバイクはあまりエンジンが発熱しないのを良いことに「そこまで過度に交換しなくてもいいのさ〜〜」という解釈を行うことで、気がついた時に交換する事にしていた。
そして気がついたのが、走行距離が7万キロを突破して8万キロを目指している時だった。
冷却水の交換は「エア抜き」という工程があり、少し面倒なイメージがあるけど、作業自体は簡単なので誰でも行えるぞ!
用意するもの
- クーラント液
- ガスケット(ワッシャー)
- じょうご
バイクのクーラント液は2Lあれば足りるので、最初から希釈されているタイプだと楽。そして安い。
じょうごは100円ショップで売っている。
ガスケット(ワッシャー)は、そのバイクの純正部品を買おう。急遽の作業で用意できなければ、裏返したりオイルストーンで研磨して再利用するという手もあるらしい。
作業工程
- ドレンボルトを外して、冷却水を抜く
- ラジエーターの蓋を外して、冷却水をドバドバ抜く
- リザーブタンクの冷却水も抜く
- ワッシャーを交換して、ドレンボルトを取り付ける
- ラジエーターに冷却水をゆっくり時間をかけて入れる
- リザーブタンクにも冷却水を入れる
- エンジンをかけて冷却水を循環させる(エア抜き)
- 減った分(エアが入っていた部分)の冷却水を継ぎ足す
冷却水を抜くぜ!
ドレンボルト(10mm)はウォーターポンプの下にある。
どんなバイクでも大体同じ場所にある。
ここを外すといきなり冷却水が出てくるので、下にオイル受けを用意してね。
右シュラウドを取り外し。
ラジエーターの蓋を外す。
蓋の外し方は、左に回して、ちょっと押し込み気味でさらに左に回す。
なんかコツがいる。
蓋を外すと、いきなりドバドバ出てくる。
左サイドカバーを外して、リザーブタンクを取り外す。
リザーブタンクは直接逆さまにして、中に入っている冷却水を抜く。
冷却水を入れるぜ!
新品のワッシャーを取り付けたドレンボルトを取り付ける。
- 締め付けトルク 25Nm
10mmボルトで、割とちゃんと締め付ける仕組み。
ちなみに、Dトラ KLX250 250SBの冷却水ドレンボルト ワッシャーのパーツ番号は「92022-1488」である。
なーんか、Yahoo知恵袋では嘘情報が書き込まれていてムカついたので、ここでちゃんと記しておこう。あんな適当情報が検索結果の上に来るのはおかしいやろ。
「92022-1488」はなぜか家に腐るほどあった。
いつの間に買ったんだろうと思ったら、かつて、オイルドレンボルト用のワッシャーと勘違いして大量注文したやつだった。使う機会が来てよかったね!
ラジエーターに冷却水を入れていく。
じょうごを使えば簡単だ。
エア抜きのために複数回に分けて、ゆっくりと注いでいく。
注ぐ合間にチューブをモミモミしたりする。
エアが残っていれば出てくる。
満タンまで入れる。
左のラジエーターにあるボルトは、エア抜き用の穴だ。
ここを緩めて、冷却水が滲み出てくるとエア抜きできたっていう事。
滲み出てきたのを確認したらボルトを再び締め付けておく。締め付けトルクはサービスマニュアルに明記されていないので、ほどほどでいい。
ここはシュラウドを外さなくてもラチェットが入る!
リザーブタンクには、FULLまで冷却水を入れておく。
冷却水のエア抜き
冷却水のエア抜きは場所さえあれば簡単で、エンジンを数分掛けて減った分の冷却水を継ぎ足すだけだ。
ただ、住宅地などでは長時間のアイドリングはタブー視されているので、なかなか難しい一面もある。どこか郊外の駐車場や河川敷、山奥などで行うといいだろう。
エア抜きは、エンジンを掛けて冷却ファンが回るまでアイドリングさせる。
エンジンが完全に冷えたら、冷却水が減っているか確認して減っている分を継ぎ足す。
まあそれは分かるんだけど、このバイクは冷却ファンがまず回らない。アイドリングしまくろうが回らない。かなりエネルギー効率のいいエンジンだからだろう。なので、適当に走ったりして適当にやることにした。
冷却水が減っている確認は、ネット上ではラジエーターの蓋をまた開いて確認しているが、サービスマニュアルではリザーブタンクで確認するとある。先程、リザーブタンクにFULLまで冷却水を入れたのは、こういう理由があったんだ!
FULLまで入れておけば、ちょっと減ってきてもLOWまで達することはほぼない。
まあ、そのためのリザーブタンクだしね。
このバイクはリザーブタンクが車両の上の方に付いているので、こういう方法でも良いんだろうね。