愛用していたハンディファンが度重なる酷使により動作が不安定になってきて、「このまま使い続けると爆発しそうだな!」という危機センサーが作動したので、最新バージョンのハンディファンに買い替えることにした。
前回、夏場の冷却について「ペルチェ素子」を使った冷却装置について言及したこともあって、今回はペルチェ素子の付いているハンディファンを選んだ。
今回選んだハンディファンのポイント
- コンパクトに持ち運べる
- ストラップで首掛けができる
- スタンドで立てて使える
- ペルチェ素子の冷却プレートがある
ハンディファンは怪しい製品がうじゃうじゃあるので、どれを選ぶのかが重要になる。しかし、結局はどれを選ぼうが中身は中華製品なので、(一応)日本のメーカーが出しているものを選べばいいだろう。保証的な意味で。
というわけで、使ってみよう。
・・・うるさ!
確かにコンパクトではあるが、ファンが小さいのでとにかくうるさいのだった。風量最弱でも「ブーン」という掃除機のような音がするし、風量をアップするとドライヤーくらいの音量が出る!風量はそれなりにある。
スタンドがあるのと、首の角度を変えられるのは便利だし、充電はUSB-Cで充電スピードも速い。バッテリー容量は4000mAhということで、18650電池が2本入っているらしく、それなりにずっしり感がある。
ペルチェ素子の実力を知る
ペルチェ素子はどうか?
ファンが作動中にボタンを1回押すとペルチェ冷却モードになって、すぐさま中央のプレートが結露してくる。
触ると冷たい。
しかし、エアコンのように風が冷たくなることはなく、屋外で使っても生ぬるい風が吹いてくるだけだ。プレートを直接肌にくっつけるとヒンヤリする・・・が、面積が小さいのでそんなに冷却効果はない。そして、電源をOFFにするとペルチェ素子プレートが発熱するので、余計に熱くなる。
店舗でペルチェ素子を試した時は、店内でエアコンが効いていたのでやたら冷える印象だったが、猛暑の日中の屋外ではこれを頼りにするのはちょっと無理があると判断した。
そして、ペルチェ最大の欠点を知ることになる。
バッテリーがめっちゃ減る!
ペルチェをONにすると、ものの数分でバッテリー残量がかなり減った。(100%→90%)ペルチェ素子は電力バカ食いというのは本当だ。
さほど冷却効果のない僅かな量のペルチェ素子だけでここまでバッテリーを消費するのだから、冷却服の類で本格的に「ペルチェ素子だけで冷却をしよう」というのは夢物語のように思える。
ペルチェ素子、果たして定着するのか?
それとも、かつての自作PC用の冷却装置のように廃れるのか?
あと、この手の製品って棄てる時どうすりゃいいのかという問題があるけど、ほとんどの人がその不都合な真実から目を背けているのが怖い。くれぐれも、そのへんに棄てないでね?