「GoToトラベルキャンペーン」ってそもそも何なのか?
旅行代金の一部を還付してくれるキャンペーンということは分かるけど、具体的にどの程度割引になるのかなど詳しいポイントを知りたいところ。特にバイクツーリングでの利用でも恩恵があるのか?という点が気になる。
目次
GoToトラベルキャンペーンは夏から冬まで
このキャンペーンの開催時期は夏と秋冬に分かれていて、夏は旅行代金の35%を給付、9月以降の秋冬はそれに加えて15%分の地域共通クーポンが配布されるようになっている。このクーポンは、指定の施設やお土産屋などに使える金券だということなので、実質的な割引とは言えない。
給付額の上限は決まっていて、1人1泊あたり上限2万円まで、日帰りだと1万円まで。ただし、連泊や利用回数の制限は無いので、例えば、5泊した場合は上限は2×5=10万円まで給付される。
- 1人につき35%の給付額
- 1泊2万円まで(日帰り1万円まで)
旅費や宿泊代が実質50%OFFになると考えると、かなり美味しいキャンペーン。かな?
ただし、給付対象となるかどうかについては制限もかなりあって、GoToトラベル事業の支援対象の旅行会社、交通機関、宿泊施設であることが条件となっている。
つまり、自分で勝手にバイクや車で観光地に出かけて、激安の素泊まりプランがあるビジホに宿泊するとか、ドヤに潜伏するとか、そういう貧乏旅行スタイルは給付対象にはならない。(キャンペーン対象事業者ならOK)
GoToトラベル対象事業者はテメーで調べな!っていうスパルタ仕様
利用する交通機関や宿泊施設がGoToトラベルの対象かどうかを確認するには、PDFファイルを自分でチェックしなければならないという仕様になっていて、これがちょっと面倒臭い。PDFファイルの検索のやり方がわからない人にとっては、もはや拷問だろう。しかも全国まとめて1つのPDFファイルにブチ込んであるっていう、お役所仕事丸出し。せめて都道府県別に分けとけ。
また、還付手続きも自分でやる必要がある。
還付手続きには必要書類への記入、宿が発行する宿泊証明書やレシート類、還付金を受け取る口座情報、本人確認書類などが必要となり、結構な手間がかかる。
そして、還付金が振り込まれるのはいつになるのか?という不安もある。
フェリーって対象なのかい?
バイクでロンツーを計画している人にとっては、ちょっと気になるポイント。フェリーの運賃はそこそこするので、それが割引になるなら利用しない手はないけど、明確にどこそこのフェリーは対象ですという記載はされていないので、ちょっとわかりにくい。
そこで、GoToトラベルのフェリーに関するQ&Aをチェックしてみた。
Q25 既に申し込んでいる夜行フェリーの乗船に関して旅行後に還付手続きをとる際に、実際に 乗船したことを証明する書類としてどのようなものが必要となるのでしょうか。
A 乗船したことを証明する書類として、乗船証明書、チケットの半券等を提出いただくことを 想定しています。 また、乗船したことを証明する書類には、日付、人数、金額並びに自動車航走を伴う場合 は自動車の種別及び台数が明記されていることが必要です。
どうやら夜行フェリーに関しては宿泊施設として認識されるようで、GoToの対象となるようだ。とりあえず、乗船証明書、チケットはとっておこう!
Q64 夜行フェリーは、旅行・宿泊代金の割引支援の対象となるのでしょうか。
A ベッドと同視できるフルフラットの睡眠スペースが提供されるとともに、枕、毛布その他の寝
具が提供されているものについては、宿泊施設に準ずるものとして、支援対象となります。Q65 夜行フェリーについて、2 等桟敷(カーペット)席は、旅行・宿泊代金の割引支援の対象とな
るのでしょうか。A ベッドと同視できるフルフラットの睡眠スペースが提供されるとともに、枕、毛布その他の寝
具が提供されているものについては、宿泊施設に準ずるものとして、支援対象となります。
フルフラットの休憩スペースに毛布などがあれば対象となる。
この毛布などっていうのがポイントで、単なる雑魚寝スペースだけのフェリーだと対象外になると思われる。
Q67 夜行フェリーにバイクや自転車で乗船する場合、旅客運賃+特殊荷物(二輪車)料金を支
払うこととなりますが、この場合の特殊荷物(二輪車)料金は、旅行・宿泊代金の割引支
援の対象となるのでしょうか。A 旅客運賃と特殊荷物(二輪車)料金がセットで発券されている場合には、特殊荷物(二輪
車)料金を含めて支援の対象となります。
さらに嬉しいことに、バイクの運賃もGoTo対象となる。
Q68 「夜行」フェリーの定義は何でしょうか。例えば、午前2時に出発して午前6時に到着するも
のは「夜行」フェリーと言えるのでしょうか。午前5時に出発して午前9時に到着するものは
どうでしょうか。A 概ね午後9時から午前3時までの間において運航している便(当該時間帯の中で運航が 開始され終了する便のほか、当該時間帯の前から運航が開始され当該時間帯に運航が 終了する便や、当該時間帯に運航が開始され当該時間帯後に運航が終了する便を含み ます)であって、宿泊を伴うものを「夜行」フェリーと定義することを検討中です。
というわけで、夜行フェリーはGoToの対象になるようだ。
しかもバイクもOKとか、結構いいかも。
GoToの支援対象になるフェリーって?
- 午後9時〜午前3時までの時間帯で運行が開始・終了する便
- フルフラットの睡眠スペースに毛布が用意されていること
- バイクの運賃も対象となる
例えば、南海フェリー(和歌山港発)を例にすると、2:40の便で4:55に徳島到着、19:15の便で21:25に徳島到着、21:40の便で23:55に徳島到着の3つが対象になるということ。
ただし、南海フェリーは休憩スペースに毛布は用意されていないので、厳密には対象外となりそう。
実際にリストアップされている事業者を調べてみたら、他のフェリー会社はあったけど、南海フェリーはリストアップされていないかった。南海電気鉄道はあったけど、これは別会社だよね?
というわけで、四国行きの旅費が65%OFFになるかも?と淡い期待を抱いていたけど、どうやら無理っぽい。
キャンプは支援の対象になるのか?
キャンプ場でもGoTo事業者ならOKなのかと思ったら、コテージやバンガローといった建物は対象だけど、テントでのキャンプは対象外になるようだ。また、キャンピングカーも対象外となる。
Q61 キャンプ場のテント区画、コテージ、バンガロー、グランピングなどは、旅行・宿泊代金の割
引支援の対象となるのでしょうか。A 旅館業法の許可を受けた施設については、適正な執行管理のための体制が確保されて
いることを条件に、支援対象となります。
つまり、旅館業法の簡易宿所営業の許可が必要となるコテージ、バンガロー、常設のテン
トなどは、ホテル・旅館などと同様に支援の対象となります。 一方で、旅館業法の許可が必要ない、持ち込みテントのためのサイト(区画)などは、支援
の対象となりません。
なんとなく分かったような気がするGoToキャンペーン。
うまく利用できるといいけど。
Source: 旅行者向け Go To トラベル事業公式サイト