電動バイクならぬ水力バイクのYAMAHA H20 XT。
ウォーターポンプで圧縮させた水を循環させることで、動力を発生させる構造の水力エンジンを搭載するバイクだという。こちらはそのコンセプトデザイン。
一瞬、実車かと思ったけど違った。
モーターを動かすだけの電動バイクと違ってエンジンがちゃんと付いているということで、バイクとしてのデザインはガソリンエンジンとそんなに大きくは変わらないし、鼓動感もあるのかもしれない。
こちらがその水力エンジン。
・・・のコンセプトデザイン。
どっかの掃除機を連想させる。
ウォーターポンプで水を循環させて、その水の力でタービンみたいなものを回して動力を作る。水を循環させるウォーターポンプの作動には電力が必要となるので、バッテリーも搭載されることになる。
つまり、現行のガソリンエンジンバイクとそう変わらない。
ただ、水力エンジンだと排気ガスはゼロ。
エアクリフィルターやエンジンオイルの交換も必要ない。
そしてガソリンタンクも必要ない。
これが大きい。
ガソリンタンクが無くなることで驚くほどスリムなバイクにできる。
バイクの重量も軽くなるし、重心も低くなって安定感が増す。
水力エンジンを回すことで発電もできれば(できないと困る)ウォーターポンプやライト用のバッテリーを充電できるので、それさえできればほぼ永久機関として使える。電動バイクのようにちょっと走っただけで長時間の充電が必要になることもないし、ガソリンエンジンのように給油する手間やコストもかからない。
デザインは今のバイクと大きく変わらず、いい感じに近未来感。
バイクの未来としては、味気ない電動よりもこちらの方に魅力を感じるなあ。
実際に実用化・市販化できるのかは謎だけど。
Source: YAMAHA THESIS PROJECT