空調服が世間でも認知されてきて、街のいたる所で空調服を来ている人を見かけるようになった。
しかし、バイク乗りに関しては、空調服よりも水冷の方が効果的なのかもしれないというのは実感としてあって、空調服って信号待ちでは使えるんだけど、走行時には空調服が走行風を遮ってしまうので、逆に邪魔になってあんまり使えないというのがある。
バイク乗りにとって何かいい冷却システムはないのか調べてみると、ライダーを冷やす水冷グッズなるものがRSタイチから発売されているというのでチェックしてみた。
リキッドウインドという製品で、メントール入りの冷却水をスプレーボトルに入れて、それをチューブで首にふりかけて走行風の気化熱で冷やすという仕組みになっている。
ずいぶん前からハッカ油を水で希釈してスプレーボトルで定期的に振りかけるという冷却方法が提唱されていて、最近はその手のグッズも出ているが、リキッドウインドはそれをバイク向けに転用したような製品だ。
価格は6,000円ほどでちょっと高め。
さらに冷却水はすぐに消費してしまうので、最もコストがかかるらしい。
でも、構造はかなり原始的だし、これなら自分でも作れそうだな!ということで作ってみた。
試作品なので微妙な部分もあるが、それなりに冷えることがわかった。
さらに、お金をかけずに改良を加える。
改良を加えたら割と良くなった!
チューブの先端に取り付けるのは、スプレーの先端からチューブ分岐に変更。
チューブに取り付けて口で空気を吹いてみると、スプレー先端はかなりの抵抗になっていた。
そこで、抜けの良いチューブ分岐に替えた。
スプレーボトルに取り付けているチューブは抜けないように固定しているので、接続部分を設けてある。
チューブの接続には、家にあったアクアリウム用品の逆止弁を使ってみたが、こちらも逆止弁が抵抗になっていたので、チューブ取り付け部分だけをニッパーで切り取って使っている。
最後にチューブの穴開けだ。
リキッドウインドは首周りに数箇所穴が開いていて、そこから冷却水が出る仕組み。
それを真似てチューブにも穴を開けるのだが、シリコン製のチューブなので針で穴を開けてもすぐに塞がってしまうので、ニッパーを使い程よい大きさの穴を開けた。
これで穴から優先的に冷却水が出るようになる。
スプリンクラーみたいな感じ。
冷却水は水道水+メントールにする。
リキッドウインドのレビューでは、水道水を使うと乾燥時に臭くなるという報告があるので、メントール+エタノール+水で冷却水を調合するのがいいかもしれない。