春になり暖かくなってきたので、久しぶりに南紀へツーリングに行くことにした。
本州最南端の串本を目指し、塩カルの残党を避けて山間部のR168は通らず、R42の海沿いから行く。ちょうど、紀伊半島の海沿いを反時計回りに行くベタなルート。
出発の前日には色々な場所に寄る計画をしていたが、起きたら早朝ではなくなっていたので「絶対時間が足りないぞ」ということで、白浜まで寄り道せずに真面目に進むことにした。
御坊の辺りで交通量が増えてきたので途中で山沿いにコースを変更すると、偶然にも「黒潮フルーツライン」を抜けることになった。
黒潮フルーツライン
- 和歌山県の日高郡みなべ町から印南町にわたって整備された、山の尾根道を行く農道。
- アップダウンが激しく曲がりくねった道で、ドライブやツーリングに人気がある。山頂には「みはらし峠」という見晴らしの良いスポットがある 。
みなべから二階道路(無料)で白浜を抜けて日置で下道へ。そこからは、すさみの海沿いを延々と走ることにした。
二階道路はすさみで途切れているが、いずれは太地町までつながるらしい。そうなればさらに海沿いルートは過疎化して、バイクでのんびり走りやすくなるだろう。
バイクで走ってもなんの面白みもない道だが、急ぐ時は使える。
紀伊半島一周道路(二階道路)
- 山陰の安倍道路や石破道路と並び、大物政治家の地元にある無駄道路計画として有名。
- 紀伊半島の海沿いをぐるっと一周、高速道路を通すというもの。
- 全区間が開通すれば阪和道から直通で串本、さらにその先の三重県まで繋がる。
- 南海トラフ巨大地震発生時のバックアップ道路にもなる。(崩壊しなければ)
- 参考:和歌山県ホームページ
串本のスーパーに貼ってあった津波対策の張り紙。
この辺りは、裏山に登ればすぐに海抜15mまで逃げられる。
南紀の海沿いに行く時は、こういうのをチェックしておこう。
バイク乗りにとっての宿泊施設
この日の宿は、荒船海岸の古き良き国民宿舎に泊まった。気密性の高いホテルとは違い、あくまで国民宿舎という作り。裏口になるけどバイク置き場も屋根のある場所に確保されていた。他にもバイクがいたので、バイク乗りからもそこそこ認知されている宿屋のようだ。
紀伊半島ツーリングで宿泊する時はどうするのがいいのか?未だ答えを出せずにいるが、今回の荒船海岸は割と良かった。布団がゴワゴワだったり、廊下の声が丸聞こえ(てことは部屋の音も外に丸聞こえ)だったりするが、キャンペーンやクーポン割引で泊まれるなら有りだと思う。
以前は、潮岬キャンプ場が無料開放されていたので宿泊費を浮かせることができたが、今となってはそれも叶わなくなったし、古座川のキャンプ場ができた場所も今はキャンプ禁止となったし。ここ2〜3年のキャンプブームでは、この辺りの絶妙なバランスで保たれていた無料キャンプ場を片っ端からぶっ壊す結果になったのは残念。
しかし、利用するまでのハードルが高い(予約・料金・チェックイン時間)とモラルの低い人間が集まりにくいので、それはそれで受け入れよう。もちろん、適正価格以上に便乗値上げしてる勘違いキャンプ場は、ブーム完全終了後にも行くことはないけどね。
紀伊半島だけでも、和歌山に1箇所、奈良県に1箇所、三重県に2箇所、コスパと条件の良いキャンプ場があるので、夜間の気温が二桁に安定してきたら、キャンプするかー?