クロスカブ盗難が多発:大阪府で100台超の被害
昨春以降、大阪府内でホンダの「クロスカブ」の盗難が100台を超えていると新聞記事になっていた。
背景には、ガソリン価格の高騰とアウトドアブームがあり、燃費の良さとアウトドア向けの性能でカブが再び注目されていて、コロナ禍での需要増加に伴いバイクの中古価格が上昇したことも相まって、窃盗犯が転売目的で狙うケースが増えているのだとか。
カブは盗まれやすいバイク
スーパーカブを窃盗団が狙うというのは、以前はベトナムに輸出するために家の軒先にあるカブをそのままトラックに積んで持って行くという手口が田舎で流行ったことがあった。
少し前まではPCXが人気で盗難率ナンバーワンになったこともあったが、こちらはスマートキーになったことで盗難率が下がった。スマートキーの電源をオフにすることで、リレーアタックも対策できる。
一方のカブは今でも原始的な構造なのと、車体がコンパクトで軽いので、依然として盗まれやすい。
そして、人気というか需要がある。
足バイクとしてボロカブほしいなと思っても、不動のボロボロのカブでもそこそこの値段になるほどの需要はある。人気があって盗難対策が施されていない。だから、窃盗犯にとっては美味しい獲物として見られているのだ。
窃盗犯は必ず下見しにくる
窃盗犯は事前に下見を行う。廃品回収や買取業者のふりをして平日の昼間に住宅地を徘徊する軽トラは鉄板で怪しい。そいつらは駐車時間をチェックし、チラシを貼り付ける「マーキング」 をしてくる。良く言われるのが、チラシはそのままにせずに必ず見つけ次第に取り外すこと。そうしないとガードが手薄だとみなされて窃盗対象になる。
また、バイクカバーをかぶせることやアラームや防犯カメラを設置することも、チラシ攻撃を防止するのに有効だ。
簡単にできるバイクの盗難対策
- 簡単に切断できるU字ロックは気休めなので、太いチェーンロックを使う
- 防犯カメラやセンサーライトを導入する
- センサーアラーム付きのディスクロックなどを併用する
- AirTagなどのスマートタグを車体に仕込んでおく
- バイクカバーで車種を隠す
- 人気車両を購入しない
バイクカバーでステルス効果アップ
やっぱりバイクカバーでステルス効果を追加するのが一番の対策になる。
ボロくなったバイクカバーは廃棄せずに、テープなどで補修してさらにボロボロ感を醸し出させたものを、今使っているバイクカバーの上にかぶせるだけでもかなりのステルス効果があるからね。