ピンロックシールドの寿命は2〜3年
SHOEIのヘルメットに取り付けていたピンロックシールドが腐ってきた模様。
ピンロックシールドとは、ヘルメットのバイザーの内側に取り付けることで、空気の層を作り出し結露を防止するシールドのこと。雪国の住宅に装備されている二重ガラス窓と同じ構造のシールドであるが、樹脂製なので経年劣化で2〜3年で駄目になるようだ。
汎用品のピンロックシールドがある
別売りされているピンロックシールドを買ってもよかったけど、最近は汎用品のピンロックシールドなる製品も出回っていて、そちらは純正よりもちょっと安い。
汎用品のピンロックシールドは貼付けタイプになっているので、どんなヘルメットにも取り付けられるのがメリット。
今回は、その汎用品のピンロックシールドを取り付けてみた。
汎用品のピンロックシールドを取り付ける
SHOEIのピンロックシールドは、バイザーに付いているピンで曇り止めシールドをロックする構造になっている。だから、ピンロックシールドというわけだが(←今気づいた)、汎用品はシールで貼り付けるタイプ。
まんまスマホの液晶保護シートのような感じ。
貼り付け方法は以下のような手順。
- シールドを取り外す
- シールドを中性洗剤で洗う
- 洗ったシールドを乾燥させる
- シールド外側に台紙を貼り付ける(単なる目印用)
- シールド内側に、ピンロックシールドの真ん中のシールだけを剥がして取り付け。
- 位置を確認してから、ピンロックシールドの左右のシールも剥がして貼り付け。
スマホの液晶保護シートを貼り慣れている人なら簡単だろう。
汎用品は純正のピンロックシールドよりも短いので、ピンに接触する心配はない。
また、上下の面積も一回り小さい。
汎用品だから仕方ないかな。
劣化したピンロックシールドとの比較。
やっぱり新品は透明感が違うね〜、というか、劣化したピンロックシールドがヤバすぎるだけか。
ピンロックシールドの内側(バイザーと接触する面)は劣化していないんだけど、外側はアルコール入りのウェットティッシュで拭いてしまったからか、つぶつぶみたいな感じになってしまっている。また、空気の層を固定するシリコン部分も経年劣化すると隙間ができてしまうようで、そこから湿気を含んだ空気が入り込んで結露が生じることがあった。
特に顕著だったのが、冷え込みまくった早朝にマスクを付けたままヘルメットをかぶった時。
ピンロックシールドの中が結露するというまさかの状況になったし。
まあ、そうなると交換時期ということだろうね。
汎用品は価格が安いが耐久性は未知数なので、コスパという意味ではお得かどうかはまだ分からない。1年使えればいいかな?レベルで使うのがいいだろう。
今回は汎用品を取り付けたが、これはあくまでピンロックシールドの装備が用意されていないヘルメット用の製品であって、SHOEIのヘルメットのように純正でピンロックシールドが用意されているなら、純正品を使ったほうがお手軽なのは言うまでもない。
ただ、この価格差は無視できない!
実際に使ってみた感想
まず、新品だけあって視界が一気にクリアになってビックリ!
じわじわ変化していく経年劣化は自分ではあまり気づかなかったが、こうやって新品と比較すると、かなり劣悪な視界で運転していたことがわかった。
それと同時に、視界の狭さがちょっと気になった。
取り付け時にも触れたが、汎用品はSHOEIの純正ピンロックシールドよりも幅が狭い。そのため、ピンロックシールドと普通のシールドの境目が気になる。境目部分で視界がゆがむので、目線だけを下に落とすとその境界部分が丁度メーターにかぶさる形になりメーターが見にくい。
その辺りは、純正ピンロックシールドは上手く出来ていたんだなと実感した。
もう少し気持ち下側に取り付ければよかったか。でもそうなると今度は上の視界が狭くなるので、調節が難しい。
曇り止めとしての効果は抜群で、ピンロックシールドの部分はどんなに息を吹きかけても曇らない。これでもう少し幅が広ければ完璧かもしれない。汎用品のピンロックシールドには数多くの製品があるので、幅が広いもしくは純正のピンロックシールドと同じくらいの幅がある製品を探して取り付けるといいかも。