「スーパーカブ」というアニメが先日まで放送されていて、ばくおん以来のバイクアニメということで、一部でそこそこ話題となっていた。
元々は小説だったものが漫画化され、それをばくおんがネタにして有名に、その後Honda協賛によってアニメ化されたという流れ。Honda協賛のバイクアニメといえば・・・ばくおんを意識したタイトルの「わんおふ」という、だーーーれも知らないアニメもあったが、あれよりは遥かに話題性があった。
女子高生が原付きに乗るというコンセプトは全く同じだが、こちらはスーパーカブに乗る。そして、登場人物の行動や趣向が明らかに“おっさん”なのである。「こんな女子高生いるかよ!」「親は?保護者は?」「教室になんで電子レンジあんだよ」という色々とツッコミ待ちのアニメだった。
小熊と礼子のコンビが明らかに2000年代のバイク乗りのおっさんであることは明らかで、色々とそういう描写が出てきた。ホームセンターやアップガレージに頻繁に通うというのはもちろん、今時の女子高生なのにスマホを全く触っていない、それどころかデスクトップPCでヤフオクをしてバイクパーツを落札しようとしていたり、なんだかすげえノスタルジックな光景、ネットがまだ楽しかった頃の時代が描かれていたりする。
まあそういうのは良いんだけど、気になったのが主人公の小熊が毎日食ってる弁当だ。
初期は、弁当箱に米だけ詰めて、レトルトの親子丼または中華丼を教室の電子レンジで温めて食っていた。中期はもはや温めるのも面倒になり、常温のまま米にかけて食っていた。後期はメスティンを入手したので、家でメスティンで米を炊いて、それを保温バッグに入れてカブにまたがった状態でレトルトの親子丼をかけて食うという謎のスタイルを披露していた。
どういう栄養状態やねん!
とにかく普通とは違う変わった女子ということを表現したかったのだろうか?それにしてもなぜ、レトルトの親子丼と中華丼をチョイスしたのか。
と、前置きがやたらめったら長くなったけど、気になったので実際に作ってみたわけよ。
書いていて思い出したのが、親子丼も食ってたなーということ。
なんか中華丼の印象が鮮烈すぎて、小熊=レトルトの中華丼のイメージが先行していたので、今回作ったのは中華丼。
メスティンの自動炊飯でやったんだけど、強風だったので固形燃料がすぐに燃え尽きてしまって、米が半生の状態になるという大失態をおかしつつもなんとか完成。
「これだから若い固形燃料は・・・」
見た目は美味そうだが・・・
うん!まずい。
ここ10年間で食べた物の中で最もまずいと言っても過言ではないマズさだ。
こうなった敗因はたった一つ。
レトルトの中華丼がマズすぎるっていうことだ。
それにしても、なぜ小熊はこんなマズいレトルトをあえて選んでいるんだろう?
カレーなら98円で美味しく食べられるものがあるのに。親子丼や中華丼だと108円や118円くらいしてちょっと高いし、コストで選んでいるわけではなさそうだし。
冷凍食品の中華丼は激ウマなのに、レトルトはなぜこんなにマズいのだろうという謎もあるが、とにかく、みなさんもレトルトの中華丼にはくれぐれもお気をつけください。
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