久々に海釣りに行った。
12月に入って気温が1桁台になることが多くなったとはいえ、日中の太平洋沿岸部はまだまだ暖かい。海に到着すると、体格のよい三毛猫が気持よさそうに寝ていた。
猫が見守る中、弁当をかきこんでから釣りを開始。
結果はいつも通りで、魚といえばフグにワームが食いちぎられるかベラが釣れるかで、カサゴはチビのみ。日が暮れてからはパッタリとアタリが途絶えた。これもいつものことで、日没まではフグ・ベラ、夕マズメにカサゴ、日没後しばらくは何も釣れなくなるというパターン。
そんな感じなので帰ろうかどうしようか、迷いながらも真っ暗な地磯で釣っていると、何処からともなくさっきの猫が現れて足にすり寄ってきた。漁港猫ならぬ、地磯猫。たくましい。
こっちが魚を釣るのを待っているのか、それとも寒いから暖まるために寄ってきたのか、特に何を催促することもなく近くで丸まっているだけだが、夜の磯では心強い存在となる。
月明かりの照らす岩の上で、猫のふかふかの毛並みを撫でつつリールを巻く。
お目当ての魚は釣れなかったが、妙な満足感があった。