デカくて重いGoPro HERO 10 Blackを、ヘルメットマウントにして撮影してみた。
GoProはHERO 9から大型化したことで重量もかなり重くなってしまったので、ヘルメットマウントをするには不向きなカメラになってしまった。
どれだけ重くなったかは、旧モデルと比較すれば一目瞭然。
- HERO 7 Black:92.4g
- HERO 8 Black:126g
- HERO 10 Black:153g
ヘルメットマウントをする際には、これにマウンターやケース、マイクアダプターなどの重さも加算されるので200gは超えるんじゃない?HERO 7でもヘルメットマウントにすると重さをちょっと感じるほどなのに、それより遥かに重いHERO 10 Blackをヘルメットマウントにするのは、どうなんだろう。
というわけで実際に取り付けてみると、やっぱり大きくて重かった!
ただ、短時間なら耐えられるレベルで、要所要所で使うくらいならまあ大丈夫な感じ。逆に、ツーリングの間ずーっと撮影するといった利用なら、HERO 10ではなくHERO 7やHERO 8の方が向いている。
HERO 10 Blackの機能といえば、水平維持とハイパースムーズ4.0がある。カメラが傾いても水平を保ってくれる機能と、手持ちでもスタビライザーを付けているような映像で撮影できる手ブレ補正機能だ。
これらの機能がバイク動画でどう活きるのかをテストしてみた。
家に帰ってからチェックしてみると、バイクはバンクしているけど路面はそのままという状態になっているようだった。首を傾けても映像が斜めにならないのはすごい。
なんていうか、車で曲がっているような感じでバイクの臨場感は少し失われる。その代わり、映像はスムーズで綺麗に見える。
ただし、水平維持はリニアモードでしか使えないので、バイクの走行動画などでは画角が狭すぎてちょっと微妙だ。バイクなら超広角のSuper Viewでもいいくらいなので、リニア固定はキツい。
ちょっと意外だったのが、逆光での撮影。
エグい逆光なので全く撮れていないと思っていたら、そこそこ綺麗に撮れていた。
サングラスをかけないと眩しすぎるほどのかなり強烈な夕日だったのに、フレアやゴーストも発生していないのはHERO 10のレンズのお陰か。iPhoneなら確実にフレアやゴーストが発生しているシチュエーションだし。
というわけで、実際にヘルメットマウントしてみた感想としては、水平維持自体はスゴいけど画角がリニアで狭いのと、ヘルメットがやたら重くなってしまうので、HERO 10を積極的にヘルメットマウントにすることはありえないかなということ。要所要所で使うことはあっても、基本的には車体マウントまたはチェストマウント、そして手持ちで活用することになりそうだ。
ヘルメットマウントとしては、今後もHERO 7 Blackは手放せそうにない。