え〜、紀伊半島のローカル情報をお伝えします。
R480の鍋谷峠をぶち抜いて、和泉市とかつらぎ町と直結する「鍋谷トンネル」が、いよいよ4/1に開通予定だとか。1年程前に鍋谷峠を通った時に、この件を記事に書いたと思っていたら、どうやら忘れていたようなので、まずは概要から。
鍋谷峠とは?
これまで、R480で和歌山入りもしくは大阪入りするには、和泉市父鬼とかつらぎ町平を結ぶ「鍋谷峠」を超えなければなりませんでした。この鍋谷峠は、和歌山側は見晴らしが良く峠らしい道が続きますが、大阪側は路面は荒れ放題で道は細く、鬱蒼とした杉林で見通しも最悪。かつては不法投棄のメッカでもあったようです。
土日祝日になると、和歌山 or 大阪へ遊びに行くファミリーカーやサンデードライバーが対抗するため、ややストレスの溜まる道でもありました。
- 土日祝日は、ライダーとチャリダーとサンドラでカオスになりがち。
- 頂上には誠神社という謎の神社がある。
- 冬期は雪が積もる。
- ちなみに「ポケモンGO」のジムが数カ所あるが、全て青チーターに占拠されている。
- 「不法投棄を通報して沖縄へいこう」という名物看板がある。
鍋谷トンネル(鍋谷峠道路)とは?
そんな鍋谷峠をぶち抜いてトンネルとバイパス道路を作ったのが、「鍋谷トンネル(正式名称は鍋谷峠道路)」です。平成20年から9年かけて、やっと完成。
大阪側からだと、父鬼バイパス(4.5km)から鍋谷峠道路(4.1km、うちトンネル部分は3.7km)を抜けて和歌山入り。和歌山側には、既に完成している快走路の平道路(4.3km)を通って広域農道、または、そのまま真っ直ぐでR480から高野山へ抜けることができます。
和歌山側からだと、和泉市へ抜けて、「ららぽーと」へアクセスするのがかなり楽になります。
和歌山側には道の駅くしがきの里がある
和歌山へ抜けてちょっと行くと道の駅があります。
鍋谷トンネルの開通に合わせて作った施設ですね。
道の駅の作りとしては、九度山の道の駅っぽい。
バイク用駐輪スペースはちょっとだけあり。
屋根は無し。
道の駅としての規模はやや小さめ。
飲食スペースはどうなるのか、正式オープンするまで謎。
あんまり落ち着かなさそうではある。
鍋谷峠からの吹き下ろしの風がかなり強く、冬場はここで休憩するのはちょっと厳しめ。逆に、夏場の夕方なんかは涼しくていいかもしれません。
鍋谷トンネルが出来たことで、殆どの車はトンネルを通ることになるので、鍋谷峠はチャリダーやライダーが楽しめる場所になる?かも。不法投棄対策として閉鎖されるという噂もありますが、どうなるかは4月になってからのお楽しみ。
追記:2017/03/28 路線バスが走る
4/29より、日曜・祝日限定で、かつらぎ町と和泉市間を路線バスが走ることになります。
JR笠田駅前からR480を通りトンネルを通り和泉中央駅までのルート。路線バスは良いとして、高野山を往来する観光バスも走行することが予想されるので、時間帯によっては案外混雑するようになるかもしれません。
追記:2017/04/25
運賃は、JR笠田駅から和泉中央駅までが1,000円。
1日乗車券もありこちらは1,000円(子供500円)。
バス停には「ららぽーと和泉前」があるので、往復1,000円でららぽーとにいってこいができます。
路線バスがあの父鬼バイパス出口の鬼渋滞をどう対処するのか、ちょっと不安ではありますが。
Source: 鍋谷峠道路 工事進捗
Source: 和歌山バス那賀