大阪西成のとある遊郭を囲っていた「嘆きの壁」の痕跡を求めて

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大阪西成にある超有名なスポットといえば、やはり飛田新地だろう。

かつて難波遊郭という遊郭があり、その遊郭の代わりとして大正に作られた近代遊郭である。

実は、このエリアはかつて壁で区切られていた!という話を聞いたことがあった。映画などで描かれる江戸時代などの遊郭の描写も壁で囲われていたり堀で区切られていたりするし、当時はそういう造りが普通とされていたのだろう。遊女は家に帰りたくなっても壁に阻まれて逃走することができず、この壁は遊女の間で“嘆きの壁”と呼ばれていたという。

上町断層の段差もうまく利用されていたらしい。

今回、その嘆きの壁の痕跡が残されているということで見に行ってみた。

壁に行く前に「百番」を見ていこう。

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千と千尋の神隠し』で登場した湯屋のモデルになったとか、なってないとかいう料亭だ。

ここはかつて遊郭だった。

それも凄いグレードの遊郭だったそうで、それで「百番」という店名になっている。

当時の遊郭の建物をそのまま料亭として営業されている、かなり貴重なお店なのだ。

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ほぉーーー・・・確かにそれっぽい。
千と千尋っぽいし、鬼滅の刃の遊郭編のようでもある。

これでも「百番」はれっきとした料亭なので、誰でもネットで予約して食べに行くことができる。ちゃんこ鍋やすき焼きを数千円で出しているので、機会があれば食べに行ってみるのも良さそうだ。

そして、“嘆きの壁”の痕跡は大門跡にある。

壁で覆われていた飛田遊廓は、出入り口として数箇所に門を設けていたが、第二次世界大戦の空襲で焼けてしまい、残ったのが大門だけだったという。その大門の一部が今でも残されているのだ。

ちゅーわけで見にいった。

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