昭和初期の雰囲気に包まれたアーケード商店街「下渕マーケット」

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奈良県にあるボロボロのアーケード商店街「下渕マーケット」。

廃墟スポットに興味を持ち始めて、まず最初に行ったのがここだった。

外観は地味で、とてもこれがアーケード商店街だとは思えない。

何度も通ったことのある道に、まさかこんなスポットがあったとは・・・。

下渕マーケット

  • 奈良県大淀町にあるアーケード商店街
  • 近鉄下市口駅からも歩いて行ける
  • 現在でも1店舗のみ営業している

下渕マーケットを外から見る

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木造住宅が並んでいる昭和のアーケード商店街。

1階が店舗で2階が住居という作りは、昭和の個人店舗のパターン。

老朽化により一部は倒壊寸前になっている。

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無人の住居から誰かがこちらを伺っている・・・ように思えた。

実際には、網戸が中途半端な位置にあるだけ。

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下渕マーケットの建物は、1つの木造住宅で構成されている。

高橋留美子の漫画「めぞん一刻」の舞台となった一刻館にも似ている。

建物自体は、昭和というより大正や明治の頃の建物にも見える。

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隣接する月極駐車場。
かつてはここにも、住宅あるいは商店があったようだ。

下渕マーケットを中から見る

下渕マーケットの入り口は2ヵ所あり、どちらからでも出入りできる。

中はL字型になっていて、距離は100mほど。かなり規模の小さいアーケード商店街だ。

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中は真っ暗。
照明は、営業中の店舗の近くに蛍光灯があるだけ。

交通量がかなり多い交差点の真横にあるのに、中にはいると一気に別世界に連れていかれる。

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手作り感のあるアーケード商店街。

道幅は1.5mほど。
店同士が対面している。
しかも2階は住居。

かなり密な人間関係が構成されていただろう。

ここまで生活環境が近すぎると余計な問題も発生しそうだ。

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ちょうど真ん中にある店舗の2階部分が崩壊していて、かなり危険な状態になっていた。

屋根の雨漏りを放置したことで崩れてきたようだ。

2020年の初春と秋に2回訪れたが、秋に行った時はこの部分の崩壊がかなり進んでいた。

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営業している店舗側の入り口。

こちら側は管理されているので照明がある。

シャッター街の下市商店街

近くには下市商店街があるが、こちらも空き店舗が多くシャッター街となっている。

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下市口駅前の衰退

下市口駅から下渕マーケット周辺までの商店街は、鉄道やバスが主な交通手段だった明治から昭和前半までは賑わっていたという。

それが、昭和後半になって自動車が普及すると、鉄道やバスからマイカー移動に代わり、普段の買い物も商店街からスーパーマーケットに移行していき、下市口駅前と商店街は衰退していった。

再開発計画がある

近鉄下市口駅から閉鎖された大淀病院までのルートには、古くからある下渕商店街が残っているが、大淀町によるとここを再開発する計画があるようだ。

下渕マーケットのある場所周辺から閉鎖された大淀病院までの地域を、福祉・健康拠点として公的機関を集約した周辺整備を進めていくとのことで、いずれはこの周辺も大きく変わることになりそうだ。

YouTube動画

下渕マーケットの場所