和歌山の水道橋が落ちたというので見に行ってきた。
和歌山市南部の浄水場から和歌山市北部エリアに水道水を供給する橋で、2本の水道管がどちらも真ん中あたりからポッキリ!と折れてしまっている。そのせいで、和歌山市北部エリアは断水してしまい、災害が発生したわけでもないのに川を隔てて約6万世帯もの水難民が出てしまったというわけ。
今回ポッキリ逝ったのは、和歌山市内を流れる紀の川にかかる「六十谷(むそた)水管橋」という橋。
1975年建設で長さ546m。橋脚の上に直径約90cmの水道管が2本通っている。
結構太めのパイプだけど、これが2本とも折れたわけね。
1本だけでも無事なら断水にはならなかったのにね。
折れたポイントは橋の中央部分。
パイプの繋ぎ目から外れている。
パイプが折れた理由は経年劣化らしい。
そもそもこの橋にあるパイプの耐用年数は48年となっている。そして、破損したのが46年目・・・なので破損しても不思議じゃないというか、むしろ計算通りの破損といえる。耐用年数を算出した人は胸を張っていいぞ!
橋は橋脚があって、その上のパイプが通り、パイプはアーチ状の吊橋みたいなもので吊り下げされている構造。この吊り下げている金具の一部が以前から外れていたという指摘もある。(Googleストリートビューに掲載されている)また、パイプの繋ぎ目からは茶色のサビ水がにじみ出ていて、経年劣化は否めない状態だったことがわかる。
その結果、地震が起こったわけでもないのに、いきなり水道管がドーン!と川の中に落ちてしまった。
夕日をバックに折れた橋は、なかなか退廃的な光景だ。
人類滅亡後はこういう施設のメンテナンスが行われなくなり、風雨にさらされて経年劣化で自然崩壊するというシミュレーションがあるけど、まさにそんな感じの光景。
意味不明な道路工事ばっかりしてないで、ちゃんと生活インフラを整備してもらいたいですよねーーーっ。