大阪の僻地にあるディープな駅とスーパー玉出発祥の地を散策した

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Siomibashi line kidugawastation 04

大阪市内にありながら、辺境の地のような異質な場所として知られる南海汐見橋線の「木津川駅」。

鉄筋コンクリートの古めかしい無人駅の駅舎を出ると・・・そこには何もないという、廃墟スポットでもないけどディープでアングラな雰囲気を醸し出すゾーンなのだ。

実はかつては南海高野線の路線として存在していたが、1985年に線路が分断されて支線となって今も現存している。案外利用者は多く、廃線になることはないだろう。

人情あふれる岸里玉出駅から、汐見橋線に乗り換えて向かう。

色んな意味でディープな臭いがしてくると「木津川駅」に到着だ。

ホームはちょっと古め。
昭和〜平成初期頃の南海沿線でよく見かけたタイプの駅。

線路を渡って駅舎に入る。

ちなみに、大阪市内なのに電車は30分に1本。木津川駅の利用者は、1本の電車につき0〜2人程度。

ホームや駅舎に関しては「そんなに言うほどでもないな」と感じたが、改札から外の景色が普通の駅とは違う。

ややスラム感がある。

無人駅だが、そこは大阪市内。
ICカード対応の自動改札がある。

思いっきり「監視カメラつけてまっせ!」というアピール。これも犯罪抑止に繋がるんだろう。

駅周辺を散策すると、いきなり不法投棄とタギング。

ゴミ捨て場と化した市営住宅の駐輪場。

路駐防止のドラム缶。

事件の現場か?
荒れ果てた廃墟。

「西成公園」という大規模な公園。
かつての大阪城公園のように、プロキャンパー達の根城となっている。

ダンボールハウスを超越した住宅が作られていて、雨風は完全に凌げそうだ。仲間内に元大工の匠がいるのかもしれない。社会福祉の世話にならず、西成の生活保護ビジネスの餌食にもならずに自立している人たち。そういう生き方もある。

そんな公園に似つかわしくない?かわいい猫。
野良猫とは思えないルックス。

岸里玉出まで戻り商店街を散策した。
ここは、あのスーパー玉出の発祥の地らしい。

ディープな激安スーパー。
生鮮館のフォントとネオンがエグい。

地方の食料品店やローカルスーパーのような雰囲気もあるが、QRコード決済対応で時代に対応している。

この「玉出本通商店街」は至って普通のアーケード商店街で、全くディープでもなんでもなかった。

Googleマップの口コミも適当なもんだ。

それっぽい雰囲気の「玉ニ商店街」。

こっちは古めかしい商店街ではあるが・・・

照明がLEDで明るすぎる。

これなら、むしろ昼間の方が雰囲気があるだろう。

蛍光灯の時代なら雰囲気はあったのかもね。

岸里玉出を散策してみて感じたのは、かなり住みやすそうな場所だなということ。

ひったくり注意の看板があるので治安はそれなりかもしれないが、商店街やコンビニ、スーパーがあって駅があって、難波に近い、タワーマンションもある。生活に余裕のある人が多いらしく、人も悪くない。逆に、わざわざ観光?というか散策する意味は感じなかった。

再開発やらなんやらで大阪のディープスポットもかなり少なくなっているし、アンタッチャブルな場所は、むしろ田舎の方が多かったりするね。

YouTube 動画

木津川駅の場所