座面が分厚いので座り心地が良いことから、もはや市民権を得たと言っても過言ではないゲーミングチェア。
OAチェアからの買い替えで2年前に購入したなんとかレーシングのゲーミングチェアが、いよいよ経年劣化してきた。
主に劣化する部分
- 座面のウレタンの凹み
- ガス圧シリンダーが勝手に下がってくる
座面がペッタンコになってくるのは、この手のチェアにありがちな経年劣化だ。
とはいえ、ゲーミングチェアは座面のウレタンが分厚いので、凹んできたとはいってもさほど気にはならない。しかし、ガス圧シリンダーの劣化はちょっと厄介だ。
気が付かない間に勝手に椅子が沈み込んでしまうので、知らず知らずのうちに座る体制がおかしくなっている。それがめちゃくちゃストレスだし、腰にも負担がかかる。
調べると、OAチェアやゲーミングチェアのガス圧シリンダーは交換できるようになっているらしい。
というわけで、パーツを取り寄せて交換することにした。
用意したもの
- 交換用ガス圧シリンダー(必須)
- パイプレンチ(必須)
- ゴムハンマー(無くてもいい)
- ラスペネ(無くてもいい)
- シリコンスプレー(あったほうがいい)
交換用のガス圧シリンダーは純正でもいいしサードパーティ製でもいい。
ただ、純正はちょっと高めなのと2年で劣化するようなゴミであることが判明したので、サンワサプライ製のガス圧シリンダーにしてみた。3,000円ほどで手に入るので、交換パーツ代としてはかなり安価だ。
交換作業を開始する
作業手順は、パイプレンチで椅子からガス圧シリンダーを取り外して、ハンマーでシリンダーのケツを叩いてキャスターから取り外すという流れ。
最初に断っておくと、ゴムハンマーは全く役に立たなかった!
こいつはいらねえ〜〜〜ゾ。
まずはガス圧シリンダーを座面から取り外すのだが、パイプレンチという工具が絶対必要となる。構造上、叩いて抜くことがまず無理なので(取り付け部分の天井が開いていれば座面を取り外して上から叩けるけど)パイプレンチのトルクで取り外すのだ。
シリンダーの経を測ると29mmだったので、30mm対応のパイプレンチを購入。
1,000円以下の高儀にしようとしたが発送が遅かったので、1,200円前後のE-Valueのパイプレンチにした。
シリンダーをパイプレンチで挟んで、トルクをかけながらゆっくり回していく。
最初は固着しているが、固着している部分が動き出すとスポッと抜ける。
シリンダー部分のグリスを脱脂すれば、ウォーターポンププライヤーでもいけそうな気がするけど、どうだろう?
固着していた部分。
室内使用なのに錆びている。
ここまでは誰でもできる簡単作業。
問題はここから。
キャスターにガッチリはまったシリンダーを叩き出すのだが、ゴムハンマーごときでは全くビクともしなかった。一気にまっすぐ撃ち抜くのがコツらしいんだけど、ゴムハンマーが小さいからかシリンダーは全然動かん。
どうやって外したかは・・・動画を御覧ください。
そんなこんなでガス圧シリンダーの取り外しに無事成功!
キャスターに新品のガス圧シリンダーを取り付けていく。
やることは組立時と同じ。
昇降機能のチェックをして完了。
サンワサプライのガス圧シリンダーは安価だけど、純正のガス圧シリンダーよりもやや長いので、ちょうどよい高さに調節できる。純正のは短いのとキャスターの下まですっぽり入る感じだったので、一番高い状態でもちょっと低いくらいの位置だった。ガス圧シリンダーを交換するのは、ゲーミングチェアのフィッティングとして有効かもしれない。
問題はパイプレンチの使いみちだが、そうそう使わんよね。これ。
まあ、またガス圧シリンダーを交換する時がくれば、そのときに活躍するでしょう。